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作品内容
この作品は邪術師の妹と賢者の姉の続編で、409枚の画像(PNG)と34枚(PDF)の物語(小説)を収録しています。物語に沿った画像を描いております。物語を読んで想像を膨らませて頂ければ幸いです。
FANZA
下記物語の内容は、体験版の一部です。
リリムは深い森の中を一歩一歩、足を進めていた。木々の枝葉が重なり合い、昼間にもかかわらず薄暗く静寂が支配する。ルミナ王国で男子生徒4人から暴行を受けたことが、今も心に重くのしかかっていた。殺●者となったリリムは、追っ手から逃れるためにも、ルミナ王国内に留まる選択肢はなかった。アルビオン王国に亡命したリリムは、森の道なき道を歩んでいた。
すると、突如として鋭い光がリリム目がけて飛んできた。瞬間的に闇の障壁を張り、光を受け止めるが、その衝撃は尋常ではなかった。リリムは驚きに目を見開き、辺りを見渡した。木漏れ日の差す先に、白い鎧姿の若い女性が立っていた。その瞳は、容赦のない決意と怒りに燃えている。
「悪魔か……それとも、悪魔崇拝者か?」
女性が声を上げる。その声は冷ややかで、敵意が露わだった。
「悪魔?悪魔崇拝者?どちらでもないわ」
リリムは必死に弁解するが、相手の表情は変わらない。
「黙れ!お前が放つその禍々しい闇の魔力、感じ取れないとでも思ったか?私は陽光の乙女エリザ。太陽神レオリアの名のもとに、貴様をここで浄化する!」
エリザは容赦なく光の矢を放ち、リリムの闇の障壁に突き刺さる。リリムは辛うじて防御を維持するが、エリザの攻撃は止むことがなかった。次から次へと襲いかかる光の矢は、リリムの力を少しずつ削り取っていく。
「待って!私はルミナ王国から来た者……あなたと争うつもりはない!」
リリムが懸命に叫ぶが、エリザの怒りに満ちた瞳は揺らがない。
「悪魔に魂を売った者の苦しいいいわけね。その黒き魔力が真実を語っている。私をあざむこうとするな、闇の眷属よ」
「違う……私は――」
リリムは言葉を紡ごうとするが、エリザの放つ一撃が、再び彼女の防御を揺るがす。リリムの中で怒りが静かに燃え上がり、体からさらに強い闇の気配が放たれた。
「やめて……私は悪魔なんかじゃない!」
叫ぶように言い放つリリムだが、エリザの目には、それがさらに彼女を疑わせる材料となる。
「ならば証明してみせろ、この太陽の加護を受けた刃(やいば)に、耐えられるかどうかを。ブレイド・オブ・レイディアンス!」
エリザは渾身の力で太陽の輝きをまとった剣を振り下ろし、リリムを切り裂こうとする。
リリムは全身を震わせながら、闇の障壁を張り直し、エリザの輝く剣を受け止める。しかし、エリザの剣はじわじわと闇の障壁に食い込み、障壁がゆっくりと崩壊し始める。その瞬間、リリムは反射的に横へ飛びのき、鋭く振り下ろされた剣の直撃をかろうじて回避する。
「このままでは殺される!」
リリムは焦燥感に駆られ、短い詠唱で即座に闇の魔法を放った。闇のエネルギーが黒い稲妻のようにエリザに向かっていくが、エリザはその場で冷静に手をかざす。その瞬間、闇の攻撃は彼女の手前でかき消され、まるで何もなかったかのように消えてしまう。
「そ…それは……」
リリムは驚愕に目を見開き、心の中で叫ぶ。
「闇からの防御……姉アリシアの他にも、その若さで高度な防御魔術を使う者が……」
リリムの心に深い絶望が渦巻く。自分の力があまりにも無力に感じられ、リリムは逃げ場を失ったかのように感じた。
エリザの鋭い目には、決して容赦を許さない冷たい光が宿っている。太陽の加護を受けたその刃が再びリリムへ高速で振り下ろされる。リリムは直感的に動いたが、限界が近いことを悟っていた。
「避けきれない……斬られる!」
心が絶望に支配されかけたその時、鋭い金属音が辺りに響き渡る。リリムが顔を上げると、エリザの剣は寸前のところで別の人物の杖によって、受け止められていた。
その人物は深紅のローブをまとい、銀髪が輝くポニーテールの女性だった。彼女の眼差しは冷静かつ強く、リリムをかばうように立ちはだかっている。
「仲間がいたのか…」
深い森の冷えた空気の中、エリザは数歩後ろに下がり、二人と距離を取りながら鋭く視線を送る。周囲にはほとんど風もなく、森の静けさが張り詰めた緊張感を増幅させていた。陽光の乙女である彼女の表情は、わずかに戦闘への迷いを見せながらも、決意に満ちている。自らの剣を構え直し、彼女は心の中で計算を巡らせた。
「二人相手に戦うか……どうすれば、この状況を打破できる?」
エリザは思案し、微かに息をつく。
一方リリムは突如として現れた存在に、呆然と立ちすくんでいた。何が起こったのかすぐに理解できず、心拍だけが早鐘を打つように高まっている。
「下がって!」
ポニーテールの女性が鋭く指示する。その声には冷静さと確固たる意思が込められていた。
「えっ?」
リリムはまだ驚きから抜け出せないでいる。
「早く!」
女性の声がさらに鋭く響くと、リリムはようやく我に返り、
「は、はい!」
と慌てて後ろへと下がった。落ち葉がしなり、地面の枯れ枝が小さく音を立てて砕け散る。
エリザはその様子をじっと観察しながら、わずかに冷笑を浮かべて言う。
「一人で戦うというのか?大した自信だな」
ポニーテールの女性は視線を揺るがせず、エリザを静かに見据えたまま、低く澄んだ声で答える。
「悪いことは言わない、ここは退きなさい。あなたのためよ、陽光の乙女」
エリザはその言葉に反応し、顔を険しくしながら剣をぎゅっと握りしめる。
「馬鹿を言うな、悪魔二人も見逃せるか」
エリザの声には怒りと、太陽神の信仰に燃える使命感が込められていた。
「もう一度言うわ、退きなさい」
ポニーテールの女性の瞳に、わずかに悲しみが宿る。
「断る!」
エリザの断固たる返答に、女性は短く息を吐き、静かにその場に立つ。次の瞬間、女性の体を闇の力が取り巻き、重く暗い気配が空気に満ちていく。その黒い光は深い影となり、女性の姿を包み込む。
リリムは驚愕の眼差しでそれを見つめ、何が起こっているのか理解できずにただ見守る。光が消えたとき、そこに立っていたのは人間の姿を超越した存在――頭に鋭い角が突き出し、背中には黒く大きなコウモリの翼が広がっていた。女性の瞳は冷たく、力強い悪魔の威圧感を漂わせている。エリザは剣を構え直し、怒りのこもった目で女性を睨みつける。
「正体を現したな、悪魔め」
静寂に包まれた森で、彼女たちの対峙は再び緊張の糸を張り詰め、いつ戦いが始まってもおかしくない状態となった。
ポニーテールの女性が悪魔の姿へと変貌した瞬間、辺りの空気は一変した。森に静寂が漂う中、彼女の背後に広がった漆黒の翼が一度はためくと、風が吹き荒れ、周囲の木々の枝がざわめいた。悪魔の赤い瞳には嘲笑が浮かび、エリザを挑発するように鋭く見据えている。
エリザはその気配に微動にせず、己の体に太陽の加護を感じ取るように深呼吸をし、剣に祈りを捧げた。彼女の剣先が黄金色に輝き、周囲を包み込むように強い光が広がる。エリザは陽光の乙女としての使命を胸に、悪魔に向けて強く声を放つ。
「邪悪なる者よ、太陽神レオリアの加護のもと、ここで滅びよ!」
エリザは黄金の光をまとった剣を構えると、地を蹴り悪魔に向かって突進する。剣を振り下ろすと閃光が悪魔に襲い掛かる。しかし悪魔は、瞬時にコウモリの翼で素早く後方へ飛んでかわした。悪魔としての力を解放した彼女の動きは尋常ではなく、その速さは一瞬のうちにエリザの背後に回り込む。
「そんなもので、私を浄化できると思ったの?」
悪魔が冷ややかな笑みを浮かべると、彼女の掌から闇の波動が放たれ、エリザに向かって襲い掛かる。エリザは素早く後退し、闇の波動を避けるが、その衝撃が周囲に響き、彼女の白い鎧に微細な傷を刻む。しかし彼女の眼差しには全く怯む様子はなく、太陽の加護をさらに高め、全身を輝く光で覆った。
「闇を浄化するのは私の務め。陽光の乙女の名に賭けて、貴様を倒す」
エリザは再び剣を掲げ、
「サンバースト・スラッシュ!」
と叫ぶと同時に、剣から放たれた強烈な光の波が悪魔へ飛ぶ。その光の波は周囲の闇を切り裂き、悪魔の周囲にあった影が瞬時にかき消されていく。すると悪魔はコウモリの翼を大きく広げ、闇のエネルギーをその場に凝縮させ、エリザの光の波に向かってぶつけた。
光と闇がぶつかり合い、衝撃が四方に波及する。森全体が揺れ、周囲の木々が音を立てて揺らめく。光と闇がぶつかるその中心には、激しいエネルギーの渦が巻き起こり、二人の戦いが熾烈(しれつ)を極めていった。
エリザはさらに太陽神に祈りを捧げ、体に流れる聖なる力を全開に引き出した。するとエリザの体から黄金の光の柱が立ち上り、太陽のごとく周囲を照らし出す。その光が剣に集約されると、彼女は一瞬の隙を狙って悪魔へと突進する。エリザの剣から繰り出される光の刃は、太陽の加護を全身に宿したものであり、彼女自身もその威力に確信を持っていた。
悪魔もさらに力を解放し、周囲の闇を濃縮させる。悪魔はその場で力を溜め、光を押し返すほどの巨大な闇の障壁を瞬時に生み出す。
光の刃が闇の障壁に弾き返された瞬間、エリザはその反動で一瞬だけバランスを崩したが、体勢を立て直して踏み込む。彼女の目は鋭く、ただ一瞬の隙を求めていた。悪魔もその冷笑を崩さず、絶えず闇の力でエリザを攻撃し続ける。
息つく間もなく互いに攻撃と防御を繰り返す壮絶な戦いが続き、次第に両者の体力は限界に近づいていく。周囲には破壊された木々と焦げた地面が広がり、戦いの激しさを物語っている。エリザと悪魔は互いに相手を睨みつけ、息を荒らげて立っていた。
「雑魚の悪魔ではなかったか…」
エリザは静かにつぶやく。瞳には決して退かない覚悟が宿っていた。エリザは息を整え、最後の一撃に備えていた。悪魔と化した女性は、ふと悲しげな表情を浮かべ、静かに口を開いた。
「さすがは陽光の乙女…私の力…及ばず…ね」
その言葉は自嘲にも似ていたが、どこか切ない響きも含まれていた。しかし、エリザが安堵のため息をつく暇もなく、次の瞬間悪魔から放たれる闇のオーラが一変した。それまでの戦いで見せていた力とは異なる、より禍々しく、底知れない力の波動が周囲に満ち、エリザの背筋がぞっと冷える。
リリムは遠くの茂みの影から、エリザと悪魔の対峙を見つめ、リリムは唇を噛み締めた。胸の奥に広がる嫌な予感に耐えながらも、視線をそらすことができなかった。
その時だった。漆黒のオーラが渦を巻くように濃くなり、悪魔の背後に広がる影が不自然に揺れ動く。悪魔の表情が一瞬硬直し、次いで冷たく歪むような笑みが浮かぶ。
「……あれは……」
リリムは息を呑み、体を強張らせた。目の前の光景に、ただならぬ変化を感じ取った。先ほどまでの悪魔とは違う。彼女の立ち姿には、明らかに異質な威圧感が漂っていた。
悪魔がゆっくりと首を巡らせ、空を仰ぐ。その瞳は深い闇を宿し、赤黒い光がちらついている。まるで何かが目覚めたかのようだった。
リリムは自分がこの場にいるべきではないと思ったが、足が動かない。心の奥底で、恐怖と興味が複雑に絡み合っていた。
「悪魔の…人格が……入れ替わった?」
胸の中で疑念が膨らむ。覚醒、あるいは抑え込まれていた何かが解き放たれたのか。リリムにはその答えがわからなかった。ただ一つ確信を持てたのは、目の前にいる悪魔が、先ほどとは全く異なる存在ということだった。
茂み越しに風が吹き、リリムの頬を冷たく撫でた。
サンプルはここまでです。
続きは本編をご覧ください。
ご理解いただければと思いますが、本作品はAIによる生成画像であり、細部に違和感が生じる可能性がございます。この写真集はフィクションの世界であり、全ての登場人物は架空の成人女性です。
※本作はAI生成Stable Diffusionで出力した画像を加工したものです。
作品タイトル
邪術師の妹と賢者の姉 2 画像409枚 物語34枚
品番
d_492134
作品詳細